この記事の内容
- TOEICではなぜ「時間配分」を守ることが大切?
- TOEICリスニングの時間配分は?
- TOEICリーディングの時間配分は?
- TOEICで「時間配分」を守り全問回答するために必要なことは?
- 万人に最適な時間配分はある?
- 忙しい社会人や独学が不安な人のTOEIC学習方法は?
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この記事を書いた人
TOEICの「時間配分」を考えたことがありますか?
え、時間気にしないと全部終わらないの...?気合いで挑めばなんとかなるでしょ!
という甘い考えの方はもれなく、
「時間配分がうまくいかずにパニックになった」
「最後まで解き終わらなかった」
と、あとで泣いて後悔する羽目になります。
TOEICは200問を2時間の間に解く高密度の試験です。試験中、時間を意識せずのんびり解くのは愚の骨頂。また、わからない問題に時間を取られてしまうとすべての問題を解くことすらできません。
各パートの時間配分を事前に考えた上で対策を行うことで、ようやく最後まで回答できるようになります。
そこで本記事では、TOEICにおける各パートの時間配分と回答のコツを紹介します。適切な時間配分を把握して全問回答できるようになって、目標スコア達成を目指しましょう!
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もくじ
TOEICは「時間配分」が命!
TOEICは200問を2時間の間に解く高密度の試験です。試験中、時間を意識せずのんびり解いたり、わからない問題に時間を取られてしまうとすべての問題を解くことすらできません。
各パートの時間配分を事前に考えた上で対策を行うことで、時間に追われてパニックになることなく最後まで回答できるようになります。つまり、TOEICにおいて「時間配分」は命です!
次の表がオススメしたい時間配分のまとめです。
それでは、各パートごとに時間配分と回答のコツを解説していきます。
TOEICリスニングの時間配分
PART1~4のリスニングでは音声に沿って進行するため、問題の難易度に合わせて時間比重を変えることはできません。わからない問題や一つの問題に囚われると、次々に後の問題がわからなくなる負の連鎖が起こります。
リスニングでの時間配分の目的は、音声から回答に必要な情報を判断するために問題を「先読み」する時間を作ることです。
TOEICリスニングは「先読み」がカギ!
TOEICリスニングで「先読み」ができるようになると以下のようなメリットがあります。
先読みのメリット
- 音声を聞く前に問題を予測でき、注意して聞くべき箇所がわかる
- 聞き漏らしがなくなる
- 音声を聞いてから解答するまでの速度が上がる
- 次の問題をチェックできる時間を確保できる
リスニング問題を解いているところを想像してみてください。上記は、一つの問題をとく際に先読みにより訪れるメリットの順番でもあります。
特に一つの音声に3つの問題があるPART3,4では、先読みをどこまでできるかで正答率が大きく変わる可能性があります。これから解説する時間配分を意識して「先読み」できるようになりましょう。
リスニング各パートの先読みと時間配分のポイント
「先読み」は実施する時間の確保が重要なポイント。基本的には以下の二つの"スキマ"を合計した時間になります。
「前問で早く解答して余った聞きながし時間」+ 「問題間のポーズ」(音声が流れていない時間)
つまりこれはポーズの時間は決して解答の時間ではないことを意味します。リスニングの回答の理想は「問題音声(質問音声ではなく)が流れ終わった時にはすでに回答が終わっている」ことです。
各パートのポーズの時間は以下の通り。このポーズの時間を最大限に活用します。
問題のタイプ | 問題数 | 一問あたりの解答時間(ポーズ) |
---|---|---|
PART1:写真描写問題 | 6問 | 約5秒 |
PART2:応答問題 | 25問 | 約5秒 |
PART3:会話問題 | 39問 | 約8秒、グラフィック問題約12秒 |
PART4:説明文問題 | 30問 | 約8秒、グラフィック問題約12秒 |
それでは、各パートごとの先読みの方法を確認してしていきましょう。
PART1:写真から連想される英語表現を思い浮かべる
PART1は写真描写問題。計3分で全6問、問題の間のポーズは5秒です。
本パートは確認するものが文章ではなく写真。先読みする情報は、写真の内容と連想される英語表現です。
はじめに流れる説明アナウンスの90秒間は事前に問題形式を知っていれば聴く必要はないです。その時間を使って、6問すべての写真を眺めて準備しましょう。
問題間の余った時間やポーズの時間は次の問題だけに集中すると良いです。各問題に集中できるように次の問題の「 Look at the picture..」が聞こえる前にマークを終わらせ、必ず写真を確認するようにしてください。
問題は「誰が」「どこで」「何をしている」の人または物の状態や行動が問われるケースがほとんど。文法的に難しい表現はないですが、選択肢の主語と続く動詞は最重要なので聞き逃し厳禁です。
PART1はリスニング問題というよりも語彙問題です。語彙不安がある方はTOEIC単語帳の決定版「金フレーズ」や「銀のフレーズ」で補いましょう。
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以下の記事では金のフレーズを使った効率的な単語学習方法を紹介しています。
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PART2:先読みの必要なし!冒頭に全集中!
PART2は応答問題。9分間で全25問、問題の間のポーズは5秒です。
本パートは事前に確認できるものが以下の文章以外何もなく、先読みの要素はありません。
Mark your answer on your answer sheet (答えをマークシートにマークしてください)
はじめに流れる説明アナウンスの90秒間も事前に問題形式を知っていれば聴く必要はないです。
問題ナレーションの冒頭(特に疑問符の5W1H)に全集中して確実に聞き取ることが最重要!むしろ冒頭以外は聞き取れなくても、解答にたどり着ける確率が高いです。
したがって「すべてを聞き取り完全に理解しよう」という姿勢はむしろ敵くらいの心持ちで大丈夫。解答がわかったら次の問題のナレーションが聞こえる前にマークを終わらせましょう。
そうすることで、長丁場のTOEICでわずかながらの休憩時間を挟むことできるようになります。
一問一答のパート2は問題数も多く難易度もそう高くないので、TOEIC全7パートの中でも最もスコアアップを狙いやすいです!「難易度低 × 問題数多」から攻略することで効率的なスコアアップが見込めますよ。
TOEIC L&Rテスト 直前の技術ではPART2を5W1Hそれぞれの問題タイプに分けて回答のコツが解説されています。PART2のみならずTOEIC全体を11日間で対策するプログラムで、戦術的にTOEICを攻略する術を授けてくれます。
以下の記事ではTOEICパート2対策のコツを紹介しています。
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PART3,4:説明、解答後、頁送り、ポーズ時間をフル活用して先読みする
先読みが特に重要になるのがPART3,4。
PART3は会話問題、全39問で17分、問題の間のポーズは約8秒(グラフィック問題は12秒)。
PART4は説明文問題、全30問で16分、問題の間のポーズは約8秒(グラフィック問題は12秒)。
まず、先読みに使える時間を確認します。
先読みに使える時間
これらをフル活用すれば各問題ごとに最大40秒近くも先読み時間を捻出できます!
- 説明の時間
- 問題用紙をめくる時のナレーションの時間
- 3問セットの問題を解答して余った時間
- 問題の間のポーズの時間
そして、先読みのコツは以下の通りです。
先読みのコツ
先読みできれば自然と内容が想像できるため、音声が格段に聞きやすくなります!
- 選択肢のうち正解は一つだけ。完璧に内容を覚える必要はない(というか覚えるのは無理)。
- 「登場人物」「動き(動詞)」「場所」などキーワードを拾っておく。
- 一つのキーワードに引っ張られない。全てのキーワードが音声に含まれる可能性あり。
- 選択肢の順序と音声の順序は同じであり、聞いた順番で回答できる。
PART3、4の解き方の理想は「先読みをして音声を聞く前に問われる可能性のあることを把握し、会話(説明文)音声を聞いている間に3問すべてを解答する」ことです。
以下の図を使って実際の流れをイメージしてみよう!
PART3、4では問題と選択肢は聞かずとも手元にあるので、会話を聞き終わった段階で解答が可能です。
つまり問題3つ分とポーズ3つ分の最大40秒程度、次の問題のために使えるようになります。
これだけ時間があれば、次の問題が始まる前にある程度は目を通せると思いませんか?
実際にこの流れで解けるようになると、リスニングスコアは劇的に上がります。
もちろん、あくまでも理想です。最大40秒を確保できなくても焦らなくて良いです。ただ、問題③+最後のポーズ1つぶんくらいは確保したい!
模試形式の問題で繰り返し練習することでこの流れで解けるようになります。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集はTOEICと同じ問題制作チーム監修のため、リスニング音声が本番と同じ形式(異なるイントネーション)だったりと、他の問題集にはない特徴も兼ね備えています。
本番の出題形式に近い問題集で徹底的に対策しましょう。
リスニングパートの時間配分の解説は以上です。次にリーディングパートの時間配分を解説していきます。
TOEICリーディングの時間配分
PART5~7のリーディングでは、リスニングと違って自身のペースで問題を解き進めることができます。かと言って、わからない問題や一つの問題に囚われると、次々に後の問題がわからなくなる負の連鎖に落ちるのはリスニングと同じです。
リーディングでの時間配分の目的は、「全ての問題に目を通して回答する」ことです。
当たり前と思うかもしれませんが、それが課題になるのがTOEICのリーディング。最近の難化傾向も相まって、とてもタイトなタイムマネジメントが要求されます。具体的には、PART7の時間を確保できるようにPART5とPART6の時間配分を管理することが重要になります。
リーディングPART5~7の概要と時間配分の目安は以下の通りです。
PART | 問題数 | 目安/一問あたりの解答時間 |
---|---|---|
PART5:短文穴埋め問題 | 30問 | 10分/1問平均20秒 |
PART6:長文穴埋め問題 | 16問 | 10分/1文約2分30秒 |
PART7:長文読解問題 | 54問 | 55分/1問1分 |
それでは、各パートごとの時間配分と回答のコツを確認していきましょう。
PART5: 10分間 / 1問平均20秒
PART5の文法問題。設問数は30問なので、「一問あたり平均20秒」が目安になります。
文法問題は3つのタイプに分類することができます。
問題のタイプ | 選択肢 | PART5に占めるおおよその割合 |
---|---|---|
全文を読んで解く問題 | 語彙 | 40%(約12問) |
読まずに解く問題 | 品詞、代名詞、関係詞、比較 | 30% (約9問) |
判断を要する問題 | 前置詞、接続詞、数量詞、動詞の形 | 30% (約9問) |
このうち「読まずに解く問題」は正確にいうと「文意を理解する必要はないが文法構造を確認する問題」です。文法構造に当てはめて機械的に答えを導き出すことが可能です。このタイプの問題は空欄前後と選択肢から5秒程度で判断が可能です。
問題文の意味を理解する必要があるのは語彙問題のみになります。全体を読む場合、少し時間がかかるのはやむを得ません。20~30秒以内に解くことができると良いでしょう。
このようにパート5では、「すぐに解ける問題」と「時間がかかる問題」を瞬時に判断する必要があります。
パート5の解き方
- はじめに選択肢に目を通す (空欄のある問題文は絶対に後回し!)
- 全文を読んで解く問題、読まずに解く問題、判断を要する問題の3つのいずれかを判断する
- 読まずに解く問題で5秒で解いて時間を稼ぎ、他2つのタイプの時間を確保する
と言葉で書くと簡単ですが、「すぐに解ける問題」と「時間がかかる問題」を区別できるようになるためには当然ながら文法知識の理解とともに問題そのものへの慣れが必要です。
TOEIC L&Rテスト 直前の技術ではPART5の問題タイプを判断するコツを非常にわかりやすく解説されています。PART5のみならずTOEIC全体を11日間で対策するプログラムで、戦術的にTOEICを攻略する術を授けてくれます。
TOEIC L&Rテスト 文法問題でる 1000問はタイトル通り1000問 (1049問)の文法問題が丁寧な解説付きで収録されており、徹底したパート5対策に最適の一冊です。
文法別に分けられているため、はじめから順番通りに進めるのはもちろん、自分の苦手な文法から取り組んでみても良いですね!判断する技術をこの本を通して徹底的に磨きましょう。
PART6:10分間 / 1文約2分30秒
PART6の設問数は4文16問なので、「1文あたり約2分30秒」が目安になります。PART5と同様の語彙と文法問題の他、文脈理解の問題が出題されます。
文脈理解の問題があるためPART5とは異なり文章の意味を理解する必要はありますが、基本的な解き方はPART5と同じと考えて問題ありません。
パート6の解き方
- 選択肢を見る
- 独立型(PART5と同じタイプ)と文脈型を分類する
- ストーリーを把握し、上から順に解く
- 文選択問題は最後に解く
PART7:55分間 / 1問1分
いよいよ最後の長丁場PART7。ポイントが多いのではじめにスライドでまとめます。
その設問数は54問、「一問あたり約1分」が目安です。PART7では長文問題が出題され、文章の量はシングル<ダブル<トリプルパッセージと後半にいくにしたがって多くなります。
各問題は下表のように「回答理由が見つけやすい問題」と「回答理由が見つけにくい問題」の2種類に大別され、その判断が鍵になります。
回答理由が見つけやすい問題 | 回答理由が見つけにくい問題 | |
---|---|---|
タイプの分類 | 文脈型、ピンポイント型、意図、同義語 | 選択肢照合型、NOT型、文位置選択型 |
解答方法 | 該当部位周辺または一つのパラグラフ内の情報から判断できる | 複数のパラグラフまたはパッセージをまたいだ情報から判断が必要 |
基本的には文章の順序の通りに回答が見つかる仕組みです。以下のような解き方のコツを意識しつつ、頭から読み進めることをおすすめします。
パート7の解き方
- 何についての文章かを把握する (e-mail/advertisement/form/letterなど)
- 5~10秒ほど文章全体をざっとみて目につく情報を確認する
- 順番通りに一つだけ設問を確認する
- 設問を回答理由が見つけやすい問題とそうでない問題のどちらかを判断する
- 回答理由が見つけやすい問題は文章を問題文の順序通りに答えを探すことができる
- 回答理由が見つけにくい問題は複数の箇所の情報が必要。基本的には後回し。
- 問題文と選択肢の「言い換え」に注意して答えをえらぶ
TOEIC PART7では文章量が多いため、飛ばし読みの技術をオススメする本もありますが、私はそもそも全文を読む読解力がない方にはオススメしません。飛ばした情報が「回答が見つけにくい問題」に絡むと正誤の判断ができないからです。
TOEICは問題の並び順と難易度がイコールでないことが通常ですが、パート7だけは例外で前半の問題(シングルパッセージ)が易しく後半(ダブル・トリプルパッセージ)が難しい傾向が強いです。
特に「回答理由が見つけにくい問題」の場合は複数のパッセージからの情報収集が必要なので難易度がさらに上がります。時間を測ったトレーニングで自身の得意・不得意を把握して、不得意な問題は深追いせずに捨てる勇気を持ちましょう。
特に「Not問題(この文章内に書かれていないことは何ですか)」は解答するために4つの選択肢を全て読む必要があり、さらにその選択肢が文章内に書かれているかどうか消去法の確認作業をしなければいけません。
通常の問題と比べて長い時間がかかるため、すぐに解けないと判断した場合は、ひとまず飛ばして適当にマークしておくのも一つの作戦です。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集などの本番の出題形式に近い問題集で徹底的に対策しましょう。
TOEICは難化傾向にあります。最新の出題傾向を把握するために必ず最新のものを準備しよう!
「時間配分」を実現するために必要な5つのこと
ここまでTOEIC全パートの「時間配分」について紹介してきました。しかし知識として知ることと実践することに間には壁があります。
最後に「時間配分」を実現するために必要な5つのことについてご紹介します。
迷いなく回答するために語彙力の理解は必須!
時間内に問題を解くためには語彙力が鍵です。単語の知識があればあるほど読む・聞くが難なくできるようになるので、頻出単語を重点的に学習しましょう。
学習方法としては、レベルに合ったTOEIC対策用の単語帳を選ぶこと。そして同じ単語帳を何度も繰り返し、学んだ単語を確実に定着させることが基本です。自分の目指すスコアに必要な単語数を確実に押さえましょう。
TOEICスコア600点以上の方は金のフレーズでTOEIC頻出単語の完全カバーを目指そう!
TOEICスコア600点以下の場合は銀のフレーズで基礎単語を身につけよう!
以下の記事では金のフレーズを使った効率的な単語学習方法を紹介しています。
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精読・多読で読むスピードを上げる
TOEICは問題数が多く、速くかつ正確に英語を理解する力が求められます。
英文を正しく理解するためには「精読」がおすすめです。「精読」とは文章をじっくり確実に読む作業のことで、英文の単語・文法・文意でわからない部分を調べ、確実に理解することを目的とします。
ゆっくり読んでも理解できない状態で、時間配分を意識して急いで解答しても正答率を上がりません。まずは時間を気にせず精読し、わからない単語や文法はその都度調べ、TOEICで使われる単語と文法を確実に理解することを目指した学習を進めましょう。
また、沢山の英文を読む「多読」を行いつつ「精読」を行うことで、読解スピードと語彙・文法の理解を深めるとともに、TOEICの限られた時間内で膨大な問題数を読むに耐える集中力を養うことができます。
過去問で繰り返し演習をつむ
知識とコツを学んだら、時間を測りながら本番形式の問題で解いて時間配分の感覚を植え付けます。
学習の際には、TOEICの時間配分に慣れている方や時間に余裕のある方であれば、本番同様に2時間で全パートを解き切る練習をしましょう。しかし、慣れが無かったり様々な事情で日常の中で2時間を確保するのは難しいものです。
まずは各パートの時間を区切りながら時間感覚を徐々に掴むと良いでしょう。本番で焦らず問題に取り組める集中力も身につきますよ。
その際に、どのパートで時間が何分何秒足りなかったのを記録し、解答スピードが遅いパートを重点的に対策することがベストです。弱点を徹底的に埋めるのがスコアアップへの近道です。
実際のTOEICと同じ難易度や問題形式に慣れるためにも、テスト開発機関のETSが発行する公式TOEIC Listening & Reading 問題集を活用しましょう!
もし回答のコツが掴めない場合は、TOEIC L&Rテスト 直前の技術で戦術的にTOEICを攻略する術を学びましょう。TOEIC全体を11日間で対策する短期集中プログラムで、試験が近い人にもオススメです。
わからない問題は潔く諦めて、解ける問題に時間を使う
TOEICで効率的に点数を稼ぐためには「わからない問題は潔く諦めて捨てる勇気」が必要になります。TOEICでは「時間配分」が命です。
一つの問題に悩んで時間を使ってしまうと、難なく点数が取れるはずだった問題に辿り着けず、さらにスコアが下がってしまう負の連鎖が待っています。
「解ける問題を確実に間違えない」難しい問題にこだわらず自分の実力で解ける問題を確実に外さないことを忘れてはいけません。一問の正答より全問回答を優先しましょう。
わからない問題に出会ったときの対処法としては、試験時間がとりあえず迷っている番号にマークシートを塗っておくのが良いです。解答時間に余裕がある場合に飛ばした問題へ戻って解き直すようにしましょう。
コンディションを整えて、集中力が発揮できる時間の試験を受ける
つい忘れがちになるが、自分自身のコンディションです。試験自体が2時間とかなりの長丁場。さらに試験前の受付や音声テストなどを含めれば、会場での拘束時間は3時間以上にもなり、かなりハードな試験です。
TOEICに向けて積み重ねてきた学習を無駄にしないためにも、前日は早い時間に寝て疲労を取ったりと自身の最大のコンディションを発揮できるように調整しましょう。また自分の集中力が高まる時間帯を考慮して、受験時間を午前と午後どちらにするか決めるのもよいでしょう。
TOEIC公開テストは、受験する時間帯を午前・午後のいずれかから選択可能です。試験当日の具体的な流れは下記です。変更される場合もありますので、最新情報はTOEIC公式サイトで確認しましょう。
試験当日の時間割
■テスト当日の時間|午前の試験の場合
受付:9:25~ 9:55
試験の説明・音テスト:9:55~10:20
試験開始~試験終了:10:20~12:20
問題用紙・解答用紙の回収:12:20~12:35
解散:12:35(予定)
■テスト当日の時間|午後の試験の場合
受付:14:05~14:35
試験の説明・音テスト:14:35~15:00
試験開始~試験終了:15:00~17:00
問題用紙・解答用紙の回収:17:00~17:15
解散:17:15(予定)
自身に最適な時間配分を見つけよう
ここまで、私がオススメしたい時間配分を例に解説してきました。
しかし、万人に共通する時間配分は実はありません。当然ながら個々の英語力には差があります。本番の試験で実力を出し切ってベストスコアを更新したい場合には、自身に最適な時間配分を見つけることが大切です。
自身の時間配分の最適解を見つけるために、以下の方法で演習と分析のサイクルを回しましょう。
最適な時間配分の見つけ方
- 本記事で紹介した時間配分を目安に、本番と同じ時間で公式問題集を解く
- 試験結果から、自分の得意・不得意を分析する
- 目標得点と得点戦略に基づいて時間配分を考える(長くすべき・短くできるパートの見極め)
- ③で考えた時間配分で公式問題集を解く
パート7の長文は早く読めるけどパート5の文法は苦手という人もいますよね。時間配分を自身に最適化して試験に挑もう!
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